【デモ開催に向けて】豊崎由美さん(書評家)から都知事にメッセージ『重度の障害を抱える人たちの治療にあたっている病院を視察して、「ああいう人ってのは人格あるのかね」と無邪気に感想を述べる貴殿にお訊きします。』 #ishihara_kougi

2010年12月3日と7日の石原都知事の同性愛者差別発言をきっかけに発足した「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」のブログです。現在は「レインボー・アクション」に改名して活動を続けています。
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 『重度の障害を抱える人たちの治療にあたっている病院を視察して、「ああいう人ってのは人格あるのかね」と無邪気に感想を述べる貴殿にお訊きします。

 どこぞの学者の説を援用して「男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害」と得意げに演説する貴殿にお訊きします。

 同性愛者に対し、「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう」などなど侮蔑的発言を繰り返す貴殿にお訊きします。

 あなたには想像力があるのでしょうか。

 わたしの記憶が正しければ、たしか貴殿は芥川賞受賞作家です。長きにわたって芥川賞選考委員も務めておられます。

 今一度お訊きします。

 あなたには想像力があるのでしょうか。

 ブックレビューを生業にしているわたくしは、文字が読めるようになった頃から小説家という存在に深い尊敬の念を抱いています。

 まったく何もないところから想像力と知性と悟性によって物語を創りだし、読者を、此処ではない何処か、今ではないいつか、わたしではない誰かへといざなってくれる。物語るという行為をもって、人を“わたし”というちっちゃな檻から解放し、今目の前にある現実が決して堅牢強固なものではないこと、世界には自分とはちがう慣習にしたがって生きている人たちがいること、自分の考えが絶対ではないことを認識させてくれる。

 家にいながらにしてそんな“旅”に連れ出してくれる小説家を、わたしは敬愛せずにはいられません。

 しかるに――。

 貴殿に想像力があるとは、わたしにはとても思えないのです。想像力がある人間は、先ほど挙げたような暴言を決して吐く者ではないはずです。そして、わたしには想像力に欠けた小説家をイメージすることはできません。ゆえに、貴殿を小説家として尊敬するわけにはまいりません。もちろん、人間としても。

 貴殿はおそらく今期限りで都知事職から退くんでありましょう。

 わたしからのお願いです。

 同時に、文学の世界からも引退なさってください。

 わたしは、貴殿が政治家になる前に書いた作品に「傑作」と呼べる作品がいくつかあることを知っています。その若き日の良い仕事まで汚すような晩節を、どうか送られませんように。

 老婆心ながらご助言申し上げる次第です。

(豊崎由美・書評家)



★4月16日(土)に新宿でデモを開催することになりました!
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デモの日本語版告知サイト
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■2/27(日)開催トーク『語れなかったあの頃と、語りきれないこれからへ』映像公開中
■3/5(土)開催トーク『石原発言とメディア~日本のマスメディアはなぜ、あの発言を許すのか?』映像公開中

■357人が参加!「石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?」(1/14開催)
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